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1.はじめに

2.Test Access Port

3.BS周辺回路

4.TAPコントローラ

5.インストラクションレジスタ

6.Testデータレジスタ

7.BS試験例

8.インフラ試験

9.BS試験

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3.バウンダリスキャン周辺回路

3.1 概要

バウンダリスキャンテストはPCB上のバウンダリスキャン対応デバイスを一筆書き(デイジーチェイン)に接続し、外部からデバイスの入出力をコントロールすることで、PCB上のデバイスの試験を行います。試験を行うにはPCBに接続されたボードテスタ(PCやWS)からの4本の信号を用いて各デバイスのTAPコントローラを制御することにより、試験の実行が行なわれます。

 

3.2 標準的な接続例

ボードテスタからの出力されるTDi信号はPCB上のバウンダリスキャンデバイスのTDiピンに接続されます。TDoピンの信号は次のバウンダリスキャンデバイスのTDiに接続され、順番にPCB上の全てのバウンダリスキャンデバイスを接続し、最後のデバイスからのTDoピンはボードテスタのTDoに接続されます。又ボードテスタからのTCK,TMS,(*TRST)信号はバス状に全てのバウンダリスキャンデバイスに接続されます。

※プルアップ抵抗について

TDo出力はインアクティブ状態ではHi−Zとなります。TDiは内部プルアップ抵抗の内蔵が推奨されていますが、ボード上のノイズ等を考慮すると TDi の入力信号にはオンボードのプルアップ抵抗を接続するほうがよいと思われます。

 

3.3 特殊な接続例

JTAGポートを用いたデバッガをもつCPUや、JTAGポートからプログラミングを行うPLDなどで、シリアル接続に対応していない場合があります。このような場合は、TMS信号を分けることで、異なるスキャンチェインを構成します。